福岡地デジの放送開始時期と受信環境について

今回は大分県北地域、主に中津・宇佐地域で福岡地デジを受信する際の放送開始時期と受信環境について考えてみようと思います。
まずは地図をご覧下さい。
map2

近隣エリアの送信所と開始時期を示しています。
大分県北地域で福岡・大分の放送を受信する際に設置するアンテナの状況は次の通りになります。

●ケース1(中津・行橋局受信)
UHF中津/UHF行橋を混合
●ケース2(中津・北九州局受信)
UHF中津/UHF北九州/VHF北九州を混合
●ケース3(行橋局のみ受信)
UHF1本のみ
※行橋局はUHF垂直、北九州局はUHF水平

中津・宇佐地域で良く見られるのがケース1・3になります。
一方、中津・宇佐の海岸沿いではケース2が見かけられます。これは海岸沿いのため北九州局の電波が良好に受信できるためです。ただしVHFアンテナが必要になるため設置している例はあまり多くありません。

余談ですが、中津局のほぼ反対側が山口の防府局になります。このため中津向きのアンテナの裏側より山口の電波を拾い、山口地デジを受信できる場合があります。
当方では実験用に山口向けにアンテナを単独で設置し受信していますが、別室では中津向けアンテナの裏側より拾った電波で山口地デジを受信しています。
テレビによってはアナログ/デジタルのアンテナ端子が別になっていますので、デジタルの方へ繋いでみて受信出来るか試してみると良いでしょう。

福岡地域の地デジ開始時期は地図に示した通りですが、行橋局が07年9月の開始と想定すると北九州局に比べ1年の遅れがあります。
(追記:TVQサイトに07年9月開始との記載がありました。指摘頂いたTTTさんありがとうございます)
このため中津で行橋局を受信している環境より、宇佐で北九州局を受信している環境の方が早く地デジに移行できる可能性があります。

しかし心配な面もあります。北九州局より発射されるUHF(アナログ・デジタルとも)の電波は東向けに弱いという事ですので、現状アナログの受信状態が悪い場合はデジタルでNGになる可能性があります。加えて放送開始時は10W出力ですので相当に条件が良くないと受信は出来ないと思われます。
受信の目安はこちらのコメントにTTTさんが書いて下さってます。

一方、行橋局が良好に受信できる地域では行橋局より送信される地デジも問題なく受信できるかと思います。

北九州局(皿倉山)より試験電波が送出されるのは9月との事です。電波が送出され次第レポートの予定です。

6 thoughts on “福岡地デジの放送開始時期と受信環境について

  1. 山口からの受信が不安定になっているのは気になりますね。ただ今月は増力中で何か原因があるのでしょうけど
    http://www.tvq.co.jp/digi/start.html
    行橋のデジタル放送はこれによれば来年九月からのようですよ。試験放送をするでしょうから
    もう少し早くデジタル放送が受信できるかもしれませんね。
    ちなみにNHK北九州の方の話では行橋局は
    はっきりした日程は決まっていなく流動的のようですよ。

  2. TTTさん
    いつも情報ありがとうございます。
    山口受信については山口向けのアンテナではyabが強く他の民放は弱い、中津向けのアンテナではその逆の現象が出ています。おそらく地上高や方向が若干違うのでその影響が出ていると思われます。
    フルパワー出力の発表が出てから、3局とも同程度のレベルになるようアンテナの方向を修正した方が良いかもしれません。

    TVQのサイトに中継局ロードマップが記載されていたのですね。ブログの記事を若干修正致しました。
    中津・宇佐では行橋局受信が大多数と思われますので早期に開始されるといいですね。

    2ちゃんねるによると十文字原より試験電波が出ているとの事ですが、当方では確認できません。フルパワー出力になったらアンテナを向けてみる予定にしています。

  3. http://www.cbt.go.jp/digital/osirase/0718ya-sdenpa.pdf
    まだフルパワーではないようで安心しました。
    そろそろアンテナを設置しようと思っています。
    質問なのですが、ブースターの効果はありますか?
    地上デジタルの場合はCNが重要であまりブースターの効果はないと聞きます。
    ただまったくないわけでもなさそうなので
    設置を迷っています。フルパワーなら問題ないかなと思っていますがdvr_105さんのNHKのレベルを見ると必要なのかなとも思っています。
    ブースターは所有しているのですが
    できればつけたくないので・・・

  4. TTTさん
    正式な発表が出ましたね。まだ300Wのようですので1KW時には現在より状況が良くなるでしょう。

    ブースターの効果ですが、アンテナを上げた直後はブースター無しで受信し、YABのみ復調レベルギリギリだったように思います。ブースターを入れYABはほぼ問題なく復調、他の民放2局も時々復調出来る状態になりました。

    TTTさんがおっしゃる通り、地デジではC/N値の確保が最優先で、ブースターはケーブル・分配損失の補償という意味合いで挿入するのがよろしいかと思います。アンテナからテレビまで分配無し、ケーブル長も短いようでしたら不要ではないかと思われます。

    山口がフルパワーになったら地元局向けのアンテナで問題なく受信できますので、現在単独で上げているアンテナを別の方向へ向ける事が出来ます。予定としては十文字原か皿倉山に向けてみようかと思います。
    その際に山口向けでのブースタの有無による変化も実験予定ですので、詳細をお知らせ出来るかと思います。

  5. TTTさん
    実際に受信された方がいるようですね。いつも情報ありがとうございます。
    当地でフルパワー後に十文字原に向けても、あまり良い結果が出ないとは思いますが、いずれレポートの予定です。

    九州総合通信局の情報の少なさは残念に思います。一方の中国総合通信局はリリースの内容も細かく「やる気」が感じ取れます。
    大分民放各局のWebページは現在のところ、自社制作で地デジの解説を掲載している所はありません。
    100日前イベントも間近ですし、もう少し「盛り上げムード」があっても良いのではと思っているところです。

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